日本は現在、少子高齢社会に入り、児童生徒の減少により、小中学校の統合が進んでいる市町村も多く見られます。しかしながら、四街道市は少子高齢化が進む地区もありますが、市全体としては、市の政策が評価され、若い世代の転入が見られます。児童生徒数の増加傾向が続き、教室不足への対応が必要となる学校もでてきました。
このことは、四街道市が子育て世代に選ばれ評価されていることであり、学校にも活気が生まれ、結果的に児童生徒の各種の成績向上へつながっています。
今年は、四街道市新総合計画前期計画のスタートの重要な年であると共に、教育振興基本計画の2年目となり、その進捗状況を確認する年でもあります。
26年度は、少人数学級(少人数指導、ティームティーチング)の対象を拡大し、小学校1,2年の30人以上となる学級に加え、小学校3年生から中学校3年生の学級35人以上になる学年に対しても、少人数学級推進教員を配置します。このことにより、きめ細かな教育を推進し、学力の向上と人間性豊かな児童生徒の育成に努力して参ります。
また、小中一貫教育の更なる推進を図り、(仮称)四街道市小中一貫教育推進委員会を立ち上げ、本市における小中一貫教育の在り方を検討していきます。25年度に引き続き、千代田中学校区(千代田中学校、南小学校、八木原小学校)を小中一貫教育モデル地区に指定します。
さらに、中学校5校に配置しているスクールカウンセラーに加え、市独自にカウンセラーを小学校に配置し、教育相談活動の充実を図ります。
なお、安心安全な学校づくりをめざし、耐震化率100%を早期に達成し、児童生徒の教育環境を整えるための学校教育施設の改修等を行って参ります。
次に、今年度から新たに、英語力の育成のため実用英語技能検定(英検)を活用します。そのため、市内在住のすべての中学校3年生を対象に検定料を1回、市で負担します。
また、キャリア教育等の一環として中学生を広島または長崎に派遣し、自分の生き方を見出すとともに、平和の大切さについて考え行動する力を育みます。
生涯学習分野では、芸術文化団体並びにスポーツ団体等各種市民団体の更なる発展を願い、支援を行うと共に、四街道の歴史を探り、文化財の保護や市史の編纂等を行って参ります。
また、社会教育施設の改修、修繕を行い、市民の皆様のニーズに対応した学習・スポーツ活動の場を提供するため努力して参ります。
なお、4月より、スポーツリーダーバンクの利用を開始します。
学校支援地域本部事業については、今年度で5年目となることから、学校支援の在り方を見直し、新たな出発ができるよう準備を進めたいと思います。子どもを育てるのは家庭であり学校であり地域の皆様です。児童生徒の健全な育成のため家庭の役割、学校の役割、地域の役割を考え、この連携を実りあるものとなるように努力して参ります。
結びに、青少年の健全育成にご尽力いただいている皆様をはじめ、子どもたちのため、また、市民の健康づくりや芸術文化等の様々な活動にご努力いただいている皆様に感謝を申し上げます。
今年度も、児童生徒の健全な育成と市民の皆様の活動を支援することを重点とし、熱い思いを持って教育行政に邁進して参ります。
平成26年4月1日 |